在宅医療
【概要】在宅医療とは?わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
在宅医療とは、何ですか?
簡単に言うと、「自宅で療養中に診療を受ける仕組み」です。
自宅で療養中に診療を受ける仕組みです。主に、通院が困難な場合、最期を自宅で過ごしたい場合などに選択されます。
【重要ポイント3選】
【練習問題】
法律に基づく在宅ケアについて正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第114回 C-31 (2020/令和2)
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
- b:人工呼吸器は在宅で使用可能である。
- c:訪問介護には医師の指示書が必要である。
- d:訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。
- e:通所リハビリテーションには医療保険が適用される。
- 解答を見る
-
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
- 誤り。
- b:人工呼吸器は在宅で使用可能である。
- 正しい。
- c:訪問介護には医師の指示書が必要である。
- 誤り。
- d:訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。
- 正しい。
- e:通所リハビリテーションには医療保険が適用される。
- 誤り。
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
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【解説】詳しい説明でしっかり理解
在宅医療を積極的に行う医療機関には、「在宅療養支援診療所」と「在宅療養支援病院」の2種類があります。在宅療養支援診療所は名前の通り診療所で、在宅療養支援病院は200症未満(へき地などでは280症未満)の病院です。歴史的には、在宅療養支援診療所が先に誕生し、2008年に在宅療養支援病院が創設されました。当初は、在宅療養支援病院の要件として「半径4km以内に診療所が存在しない」というものがあったため、その条件が厳しすぎてほとんど普及しませんでした。そのため、2010年にこの要件が撤廃され、令和2年には1,546病院と急増しています。また、2016年には在宅医療を専門に行う「在宅専門診療所」も創設されました。従来、在宅療養支援診療所であっても、診察室や医療機器の設置が必須で、外来患者を診る義務があり、在宅のみを行うことは認められていませんでした。しかし、在宅専門診療所ではこうした外来義務が撤廃され、在宅医療を文字通り専門的に行うことができます。ただし、まだまだその数は少ないようです。
また、一般の診療所や病院でもおよそ2~3割くらいは訪問診療(後述)をおこなっています。
在宅医療では、「(入院時の)退院支援」、「日常の療養支援」、「急変時の対応」、「看取り」の4つの機能が求められています。これを達成するため、在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院には次の役割を果たす必要があります。
- 自ら24時間対応体制の在宅医療を提供
- 他医療機関の支援
- 医療、介護、障害福祉の現場での多職種連携の支援
在宅医療における具体的な診療行為には、「訪問診療」と「往診」の2種類があります。訪問診療は、計画的・定期的に診療をするもので、隔週での診療が多いようです。往診は、臨時的・単発的に行うもので、急に具合が悪くなった時など、患者やその家族の依頼を受けて行います。在宅医療はこれらの診療行為だけでなく、他にも多くの形態を取ります。例えば、訪問看護、訪問服薬指導、訪問リハビリテーション、訪問栄養食事指導など、医師以外の多くの医療従事者が積極的に関わっています。そのため、医療や介護における連携が非常に重要になっています。
【データ】数値で現状を確認
【定義】
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-
一般社団法人 全国在宅医療支援医協会 ホームページより
医療を受ける者の居宅等において、提供される医療。
【Q&A】在宅医療に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
【参考サイト】
【ドラマ・漫画】
【国試対策】国家試験の過去問解説
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医師国家試験
在宅医療を想定している患者・家族への説明で適切なのはどれか。
医師国家試験 第116回 C-01 (2022/令和4)
- a:胃瘻の造設を行ったので経口摂取は控える。
- b:中心静脈栄養法での輸液中は体動を制限する。
- c:仙骨部の褥瘡拡大防止のため円座を使用する。
- d:男性では膀胱留置カテーテルを下腹部に固定する。
- e:気管切開による人工呼吸療法のため入浴はできない。
- 解答を見る
-
- a:胃瘻の造設を行ったので経口摂取は控える。
- 誤り。
- b:中心静脈栄養法での輸液中は体動を制限する。
- 誤り。
- c:仙骨部の褥瘡拡大防止のため円座を使用する。
- 誤り。
- d:男性では膀胱留置カテーテルを下腹部に固定する。
- 正しい。
- e:気管切開による人工呼吸療法のため入浴はできない。
- 誤り。
- a:胃瘻の造設を行ったので経口摂取は控える。
膵臓癌の終末期で入院している52歳の患者の在宅医療について誤っているのはどれか。
医師国家試験 第115回 B-07 (2021/令和3)
- a:介護保険が申請できる。
- b:患者本人の同意が必要である。
- c:在宅で点滴を受けることができる。
- d:家族が同居していることが必要である。
- e:在宅でリハビリテーションを受けることができる。
- 解答を見る
-
- a:介護保険が申請できる。
- 正しい。
- b:患者本人の同意が必要である。
- 正しい。
- c:在宅で点滴を受けることができる。
- 正しい。
- d:家族が同居していることが必要である。
- 誤り。
- e:在宅でリハビリテーションを受けることができる。
- 誤り。
- a:介護保険が申請できる。
法律に基づく在宅ケアについて正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第114回 C-31 (2020/令和2)
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
- b:人工呼吸器は在宅で使用可能である。
- c:訪問介護には医師の指示書が必要である。
- d:訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。
- e:通所リハビリテーションには医療保険が適用される。
- 解答を見る
-
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
- 誤り。
- b:人工呼吸器は在宅で使用可能である。
- 正しい。
- c:訪問介護には医師の指示書が必要である。
- 誤り。
- d:訪問診療は計画的・定期的に行う在宅医療である。
- 正しい。
- e:通所リハビリテーションには医療保険が適用される。
- 誤り。
- a:ケアプランは介護福祉士が作成する。
訪問看護について正しいのはどれか。
医師国家試験 第114回 F-14 (2020/令和2)
- a:事業者は医療法人に限られる。
- b:医師の指示を受けて業務を行う。
- c:人工呼吸器の在宅管理は業務ではない。
- d:介護保険による訪問回数は、原則週 1 回までである。
- e:介護保険が適用される場合、訪問看護の自己負担は 3 割である。
- 解答を見る
-
- a:事業者は医療法人に限られる。
- 誤り。
- b:医師の指示を受けて業務を行う。
- 正しい。
- c:人工呼吸器の在宅管理は業務ではない。
- 誤り。
- d:介護保険による訪問回数は、原則週 1 回までである。
- 誤り。
- e:介護保険が適用される場合、訪問看護の自己負担は3割である。
- 誤り。
- a:事業者は医療法人に限られる。
地域の保健・医療・福祉・介護について正しいのはどれか。
医師国家試験 第110回 E-07 (2016/平成28)
- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
- b:地域包括支援センターは在宅医療を提供する。
- c:介護老人保健施設は居宅サービスの一つである。
- d:調剤薬局の薬剤師は訪問指導をしてはいけない。
- e:訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。
- 解答を見る
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- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
- 誤り。
- b:地域包括支援センターは在宅医療を提供する。
- 誤り。
- c:介護老人保健施設は居宅サービスの一つである。
- 誤り。
- d:調剤薬局の薬剤師は訪問指導をしてはいけない。
- 誤り。
- e:訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。
- 正しい。
- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
在宅医療について正しいのはどれか。
医師国家試験 第106回 B-07 (2012/平成24)
- a:薬剤師は訪問服薬指導を行うことができる。
- b:家族は酸素吸入量を調整することができない
- c:介護者への精神的支援は在宅医療の対象でない。
- d:プライバシー保護のため患者の生活には立ち入らない。
- e:医師は訪問診療を行うことを都道府県へ届け出る必要がある。
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-
- a:薬剤師は訪問服薬指導を行うことができる。
- 正しい。
- b:家族は酸素吸入量を調整することができない。
- 誤り。
- c:介護者への精神的支援は在宅医療の対象でない。
- 誤り。
- d:プライバシー保護のため患者の生活には立ち入らない。
- 誤り。
- e:医師は訪問診療を行うことを都道府県へ届け出る必要がある。
- 誤り。
- a:薬剤師は訪問服薬指導を行うことができる。
正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第101回 B-03 (2007/平成19)
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
- b:在宅医療において吸引は患者の家族も行える。
- c:訪問診療は介護保険におけるサービスである。
- d:訪問看護は医師の指示がなくても行える。
- e:訪問診療は往診と同義である。
- 解答を見る
-
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
- 正しい。
- b:在宅医療において吸引は患者の家族も行える。
- 正しい。
- c:訪問診療は介護保険におけるサービスである。
- 誤り。
- d:訪問看護は医師の指示がなくても行える。
- 誤り。
- e:訪問診療は往診と同義である。
- 誤り。
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
在宅医療で行われないのはどれか。
医師国家試験 第97回 E-39 (2003/平成15)
- a:酸素療法
- b:人工呼吸
- c:中心静脈栄養
- d:放射性同位元素治療
- e:自己導尿
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-
- a:酸素療法
- 誤り。
- b:人工呼吸
- 誤り。
- c:中心静脈栄養
- 誤り。
- d:放射性同位元素治療
- 正しい。
- e:自己導尿
- 誤り。
- a:酸素療法
看護師国家試験
在宅ターミナルケアで正しいのはどれか.
看護師国家試験 第93回 AM-071 (2004/平成16)
- 1:24時間対応の訪問看護が受けられる.
- 2:疼痛緩和に使用できる薬剤は限られる.
- 3:臨死期は主治医の立会いが不可欠である.
- 4:遺族訪問は診療報酬で請求できる.
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- 1:24時間対応の訪問看護が受けられる.
- 正しい。
- 2:疼痛緩和に使用できる薬剤は限られる.
- 誤り。
- 3:臨死期は主治医の立会いが不可欠である.
- 誤り。
- 4:遺族訪問は診療報酬で請求できる.
- 誤り。
- 1:24時間対応の訪問看護が受けられる.
地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。
看護師国家試験 第103回 PM-046 (2014/平成26)
- 1:診療報酬の評価の対象ではない
- 2:市町村を単位とした連携である
- 3:記載内容は医師の治療計画である
- 4:医療機関から在宅まで継続した医療を提供する
- 解答を見る
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- 1:診療報酬の評価の対象ではない
- 誤り。
- 2:市町村を単位とした連携である
- 誤り。
- 3:記載内容は医師の治療計画である
- 誤り。
- 4:医療機関から在宅まで継続した医療を提供する
- 正しい。
- 1:診療報酬の評価の対象ではない
在宅医療が必要な患者の退院調整について適切なのはどれか.
看護師国家試験 第103回 AM-047 (2014/平成26)
- 1:医師が退院調整の決定権をもつ.
- 2:退院調整は入院時から開始する.
- 3:退院時に診療録を訪問看護師に渡す.
- 4:退院前の訪問指導は診療報酬の評価の対象ではない.
- 解答を見る
-
- 1:医師が退院調整の決定権をもつ.
- 誤り。
- 2:退院調整は入院時から開始する.
- 正しい。
- 3:退院時に診療録を訪問看護師に渡す.
- 誤り。
- 4:退院前の訪問指導は診療報酬の評価の対象ではない.
- 誤り。
- 1:医師が退院調整の決定権をもつ.
医療法における医療計画で正しいのはどれか。
看護師国家試験 第109回 AM-073 (2020/令和2)
- 1:国が策定する。
- 2:在宅医療が含まれる。
- 3:3年ごとに見直される。
- 4:病床の整備は含まれない。
- 解答を見る
-
- 1:国が策定する。
- 誤り。
- 国ではなく都道府県
- 2:在宅医療が含まれる。
- 正しい。
- 3:3年ごとに見直される。
- 誤り。
- 6年ごとである。
- 4:病床の整備は含まれない。
- 誤り。
- 含まれる。
- 1:国が策定する。