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医療制度

病床機能報告制度

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【概要】病床機能報告制度とは?わかりやすく解説

【ひと言で簡単に説明】

病床機能報告制度とは、何ですか?

たいが
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病床機能報告制度とは、簡単に言うと、「病院が毎年都道府県に対して、入院ベッドの使い方の将来像を報告する制度」です。

りゅう
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【重要ポイント3選】

ポイント1
病院が都道府県に毎年報告する制度。
ポイント2
①高度急性期②急性期③回復期④慢性期から病棟単位で選ぶ。
ポイント3
報告をもとに、地域医療構想が議論される。

【練習問題】

地域医療構想で用いられる病床機能区分に含まれないのはどれか。

  • a:高度急性期
  • b:急性期
  • c:亜急性期
  • d:回復期
  • e:慢性期
医師国家試験 第116回 E-09 (2022/令和4)
Q
解答を見る
  • a:高度急性期
    • 正しい。
  • b:急性期
    • 正しい。
  • c:亜急性期
    • 誤り。
  • d:回復期
    • 正しい。
  • e:慢性期
    • 正しい。

【具体例】イメージを掴む

【大阪】社会医療法人生長会 府中病院

急性期機能は維持しつつ、やや回復期のウエイトを増やしているようです!

りゅう
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病棟名2021(令和3)年7月1日時点の機能2025年7月1日時点の機能
ICU高度急性期高度急性期
西3病棟高度急性期急性期
西5病棟高度急性期回復期
西6病棟高度急性期回復期
西HCU高度急性期高度急性期
東HCU高度急性期高度急性期
南5病棟高度急性期高度急性期
西2病棟急性期高度急性期
西4病棟急性期回復期
東3病棟急性期急性期
東5病棟急性期急性期
南3病棟急性期高度急性期
東2病棟回復期急性期

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【解説】詳しい説明でしっかり理解

病床機能報告制度のアウトライン

地域医療構想の策定を行うための基本となるデータを集めるために、各医療機関はどのように病床を利用しているか機能報告が求められています。

これは、「現状」と「今後の方向」を都道府県に報告するもので、病床単位ではなく病棟単位の報告となります。このため、病棟内に4つの機能(後述)全てが混在している場合には、1番割合の大きいものを報告することになります。対象となる病棟(病床)は、一般病床と療養病床の2つです。

地域医療構想は原則二次医療圏単位だから、病床機能報告制度の対象病床が、同じく二次医療圏管轄の一般病床と療養病床なのは納得ですね!

りゅう
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病床機能報告医療法の病床区分
高度急性期一般病床
急性期
回復期
慢性期療養病床

病床機能は、高度急性期機能、急性期機能、回復期機能、慢性期機能の4つに分類されます。医療法的には、高度急性期、急性期、回復期の3つが一般病床、慢性期が療養病床に分類されます。具体的機能は以下の通りです。

高度急性期機能

急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能。

急性期機能

急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能。

回復期機能

急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能。特に、急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回復期リハビリテーション機能)。

慢性期機能

長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能。長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む)、筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能。

【データ】数値で現状を確認

【定義】

Q
タップで確認

病床機能報告制度とは、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(平成26年法律第83号)により改正された医療法(昭和23年法律第205号)第30条の13に基づいて実施する制度です。

厚生労働省ホームページ 病床機能報告 施策紹介 より

【Q&A】病床機能報告制度に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】

Q
Q
Q

【関連キーワード】

【参考サイト】

【ドラマ・漫画】

【国試対策】国家試験の過去問解説

資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!

りゅう
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医師国家試験

地域医療構想で用いられる病床機能区分に含まれないのはどれか。

  • a:高度急性期
  • b:急性期
  • c:亜急性期
  • d:回復期
  • e:慢性期
医師国家試験 第116回 E-09 (2022/令和4)
Q
解答を見る
  • a:高度急性期
    • 正しい。
  • b:急性期
    • 正しい。
  • c:亜急性期
    • 誤り。
  • d:回復期
    • 正しい。
  • e:慢性期
    • 正しい。

地域医療構想について誤っているのはどれか。

  • a:2025年の医療需要を推計する。
  • b:医療計画の一部として策定する。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
医師国家試験 第114回 C-01 (2020/令和2)
Q
解答を見る
  • a:2025年の医療需要を推計する。
    • 正しい。
  • b:医療計画の一部として策定する。
    • 正しい。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
    • 誤り。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
    • 正しい。
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
    • 正しい。
Q
詳しい解説

「cが明らかにバツ!」と判断して正解したい問題です。a,bは正しいと判定したいですが、d,eは難しいと思います。

  • a:2025年の医療需要を推計する。
    • 正しい。
    • 2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。つまり、医療が必要となるお年寄りが増えるため、「その時までに医療をどうするべきか?」という問題を考える必要があります。いわゆる「2025年問題」です。
  • b:医療計画の一部として策定する。
    • 正しい。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
    • 誤り。
    • 原則、二次医療圏単位である。
    • 二次医療圏は、2~5程度の市町村からなる。
    • 三重県のみ、構想区域と二次医療圏が不一致。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
    • 正しい。
    • ここで言う「病床の機能」とは以下の4つを指します。2022年医師国家試験(E-09)で直接問われた論点のため、念の為暗記しましょう。
      • 高度急性期
      • 急性期
      • 回復期
      • 慢性期
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
    • 正しい。
    • 医療保険者とは、患者さんが払う自己負担額(主に3割)の残り7割を病院などに送金する組織です。お財布を管理している人たちとイメージすると良いでしょう。
    • 医療とお金の問題は切っても切り離せません。よって、地域の医療を考える上では、お財布を管理している人たちの意見も重要です。

看護師国家試験

地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律〈医療介護総合確保推進法〉で推進するのはどれか。2つ選べ。

  1. 子育て世代包括支援センター
  2. 地域包括ケアシステム
  3. 子ども医療費の助成
  4. 地域生活支援事業
  5. 地域医療構想
看護師国家試験 第109回 AM-086 (2020/令和2)
Q
解答を見る
  1. 子育て世代包括支援センター
    • 誤り。
  2. 地域包括ケアシステム
    • 正しい。
  3. 子ども医療費の助成
    • 誤り。
  4. 地域生活支援事業
    • 誤り。
  5. 地域医療構想
    • 正しい。

地域医療構想について誤っているのはどれか。

  • a:2025年の医療需要を推計する。
  • b:医療計画の一部として策定する。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
医師国家試験 第114回 C-01 (2020/令和2)
Q
解答を見る
  • a:2025年の医療需要を推計する。
    • 正しい。
  • b:医療計画の一部として策定する。
    • 正しい。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
    • 誤り。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
    • 正しい。
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
    • 正しい。
Q
詳しい解説

「cが明らかにバツ!」と判断して正解したい問題です。a,bは正しいと判定したいですが、d,eは難しいと思います。

  • a:2025年の医療需要を推計する。
    • 正しい。
    • 2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。つまり、医療が必要となるお年寄りが増えるため、「その時までに医療をどうするべきか?」という問題を考える必要があります。いわゆる「2025年問題」です。
  • b:医療計画の一部として策定する。
    • 正しい。
  • c:構想区域は都道府県単位である。
    • 誤り。
    • 原則、二次医療圏単位である。
    • 二次医療圏は、2~5程度の市町村からなる。
    • 三重県のみ、構想区域と二次医療圏が不一致。
  • d:病床の必要量を病床の機能別に推計する。
    • 正しい。
    • ここで言う「病床の機能」とは以下の4つを指します。2022年医師国家試験(E-09)で直接問われた論点のため、念の為暗記しましょう。
      • 高度急性期
      • 急性期
      • 回復期
      • 慢性期
  • e:地域医療構想会議には医療保険者も参加する。
    • 正しい。
    • 医療保険者とは、患者さんが払う自己負担額(主に3割)の残り7割を病院などに送金する組織です。お財布を管理している人たちとイメージすると良いでしょう。
    • 医療とお金の問題は切っても切り離せません。よって、地域の医療を考える上では、お財布を管理している人たちの意見も重要です。

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