病院機能評価
【概要】病院機能評価とは?
【ひと言で簡単に説明】
病院機能評価とは、何ですか?
病院機能評価とは、簡単に言うと「日本医療機能評価機構が専門的・中立的に、病院の機能を評価し認定を行う事業」です。
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病院機能評価のアウトライン
病院機能評価とは、日本医療機能評価機構が専門的・中立的に、病院の機能を評価し認定を行う事業です。2023年3月現在、日本全国8182病院の内、2013病院(約25%)が認定を受けています。病院機能評価を受けることで、病院としての質を改善することができ、地域住民に安心で納得の医療サービスを提供することができます。
認定を受けると認定証が発行されます!これは広報で利用することができるため、病院のウェブサイトで宣伝されています!
病院機能評価を受けるメリット
病院機能評価を受けると以下のようなメリットがあります。
- 業務改善につながる
- 認定を公告することができ、患者からの信頼感アップに繋がる
- 算定できる診療報酬が増える
1、2はそのまま納得な内容なので、3について追加で説明します!
病院機能評価が、次の3つの診療報酬の施設基準となっています。
- 総合入院体制加算
- 緩和ケア診療加算
- 緩和ケア病棟入院料
これらの診療報酬は、病院機能評価を受けていないと算定することができません。どれも点数が大きいため、病院経営にとって大きなメリットとなります。
また、病院機能評価を受けていることが望ましい、と記載されている診療報酬に、次の2つがあります。
- 感染防止対策加算
- 患者サポート体制充実加算
これら2つも、いつかは病院機能評価が必須になるかもしれませんね。
診療報酬についてはこちらの記事で解説しているので、合わせてご確認ください!
病院機能評価を受けるデメリット
病院機能評価には次のようなデメリットがあります。
- 審査費用が高い
- 審査に必要な準備が多い
- 審査に時間がかかる
病院の規模によって費用は変わりますが、審査費用が150万円〜550万円となっています!5年に1度受けることを考えると病院にとって大きな出費となります…準備にかなりの人員・時間を割かないといけないので、人件費を含めるとさらに大きな出費です。
病院機能評価を行う調査員
病院機能評価を行う調査員は、評価調査者(サーベイヤー)と呼ばれます。基本的には以下の3つの専門分野に秀でた人材がサーベイヤーとして選ばれています。
- 診療管理
- 病院の院長・副院長などの経験者
- 看護管理
- 病院の看護部長や副看護部長などの経験者
- 事務管理
- 病院の事務部長や事務次長などの経験者
また、特定機能病院の評価を行う場合は、上記の3領域に加えてさらに次の2領域の専門家もサーベイヤーとして調査を行います。
- 薬剤サーベイヤー
- 特定機能病院などの薬剤部長や副部長などの経験者
- 医療安全を専門とするサーベイヤー
- 特定機能病院などの医療安全部門の責任者など
そうそうたるメンバーが並んでいますね…
病院機能評価の評価項目
病院機能評価では、次の4つの項目について調査が行われています。
- 患者中心の医療の推進
- 良質な医療の実践1
- 良質な医療の実践2
- 理念達成に向けた組織運営
それぞれの詳しい評価内容については、各病院の主な役割に応じて設定されています。主な役割というのは次の7つで、各病院がどんな病床で構成されているかで判断されます。
- 一般病院1(200床未満の病院)
- 一般病院2(200床以上の病院)
- 一般病院3(特定機能病院)
- リハビリテーション病院
- 慢性期病院
- 精神科病院
- 緩和ケア病院
たとえば、急性期医療のみを担うベッド数250床の病院では、一般病院2で審査を受けることになります!
複数の機能を担っている病院(急性期70%+リハビリテーション30%など)では、一番病床数の多い急性期機能、すなわち一般病院で審査を受けます!希望があれば、副機能としてリハビリテーションについても評価を受けることができます!
各評価項目は、それぞれ複数の中項目から構成されており、評価の視点・評価の要素が具体的に定められています。そして、各中項目に対してS・A・B・Cの4段階で評価がされます。S・A・Bが合格で、Cが認定保留となる不合格ラインです。
大学病院など特定機能病院用の「一般病院3」の評価表は次のようになっています!ご確認ください!
病院機能評価の流れ
病院機能評価には、本体審査と高度・専門機能審査の2つがあります。それぞれの審査の流れについて解説していきます。
本体審査
本体審査は、病院機能評価の評価項目で解説した、ベースとなる審査です。審査の流れは以下のようになります。
日本病院評価機構のHPから申し込みを行います。更新申込では、審査を受ける半年前までに申し込みを行う必要があります。
院内に専門チームを立ち上げ、必要書類の準備などを行います。
病院が提出した自己評価調査票・現況調査票をもとに評価を行います。
特定機能病院を除く病院では2日間、特定機能病院では3日間の訪問調査が行われます。各部署を訪問したり、病院の責任者などに面接を行ったりします。
訪問審査から約6〜8週後に中間結果報告が送付されます。評価結果にCがあるかどうかでその後の流れが変わります。
- 全てB以上の場合
- 評価部会 → 評価委員会 → 運営会議で審議後、最終結果が通知されます。
- Cがある場合
- 1ヶ月以内に、補充的な審査の受審希望を提出します。
- 補充的な審査の後、評価部会 → 評価委員会 → 運営会議で審議後、最終結果が通知されます。
改善要望事項がない場合、認定が得られます。
改善要望事項がある場合、認定保留あるいは条件付き認定となります。改善事項を解決したのち、再審査あるいは確認審査を受け、これに合格すると認定が得られます。
実際の中間報告結果として、阪大病院のものを掲載します!ご確認ください!
高度・専門機能審査
高度・専門機能審査は、次の2項目に特化した審査です。
- 救急医療・災害時の医療
- リハビリテーション
こちらの審査を受けるためには、認定病院または病院機能評価を受審した病院である必要があります。また、どちらの審査を受けるかに応じて、追加で必要要件があります。たとえば、救急医療・災害時の医療で審査を受けるためには、三次救急を行っているかそれに準ずる病院となっています。
審査の流れ自体は本体審査と大きく変わりませんが、次の2点の違いがあります。
- 訪問審査が1日のみ
- 評価がⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの4段階
S・A・B・CがⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳに対応しています!Ⅳがあると判定保留となるので注意しましょう!
【データ】数値で現状を確認
【定義】
法律で定義された制度ではありません!
【Q&A】病院機能評価に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
- 病院機能評価と臨床機能評価指標の違いは何ですか?
-
執筆中
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【参考サイト】
https://www.jq-hyouka.jcqhc.or.jp/
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