DPC
【概要】DPCとは?わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
DPCとは、何ですか?
DPCとは、簡単に言うと、「入院治療費を定額払い計算するルール」です。
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【解説】詳しい説明でしっかり理解
DPCとは、入院治療における包括払い(=パック売り)のことです。実際に行なった検査や使った薬に関係なく、診断分類(病名等)によってのみ診療報酬、すなわち医療費が決まります。
細かい話をすると、この説明は「DPC」ではなく「DPC/PDPS」のことです!厚労省の会議でもない限り、明確に使い分けることはあまりありません。一旦は「DPC」とは「入院の定額計算ルール」なのだとご理解ください!その「細かい話」は後ほどお話しします!
「出来高払い」と「包括払い」
診療報酬の決定方法には、出来高払いと包括払いがあります。出来高払いとは、スーパーで物を買うように、行なった検査・用いた薬に応じて順次料金が増えていく仕組みです。包括払いとは、旅行のパック売りのように、丸ごと値段設定された方式です。そのため、実際に行なった医療行為に値段が左右されません。DPCは包括払いを意味しています。
DPCは原則入院治療においての方式です!外来治療ではほぼ出来高払いになります!
出来高払いと包括払いには、それぞれ次のようなメリット・デメリットがあります。
- 出来高払い
- メリット:患者に応じた細やかな治療ができる
- デメリット:過剰診療を引き起こす
- 包括払い
- メリット:コスト意識が高まる
- デメリット:過小診療につながる
出来高払いだと、病院がお金を稼ぎたかったらいっぱい検査をすればいいですよね!これが過剰診療となる原因です…
包括払いだと、例えば1万円以内で検査も薬も賄わないといけません!病院が儲けを出すためには、できる限り検査や薬を減らしてコストを抑える必要がありますよね!しかし、これは過小診療につながる可能性もあります…
DPC対象病院と非対象病院
全ての病院でDPCが用いられるわけではありません。DPCの利用には、以下のDPC対象病院として認められる必要があります。
- 大学病院本院群
- DPC特定病院群
- DPC標準病院群
DPC対象病院でも、全ての患者がDPCを利用するわけではありません。原則、病棟毎にDPCか出来高払いか区別されています。そのため、患者ごとにどちらの支払い制度を用いるか決めることは認められておりません。
もし患者ごとにDPCか出来高か決めてよかったら、高い方で医療費を請求すれば病院は儲けられますよね!こうしたズルさせないように、病棟ごとに管理しています!
ただし、DPC対象病棟でもこの例外として、出来高払いが認められるケースがあります。それは、手術、麻酔、リハビリ、内視鏡、新規の高額薬剤などです。通常の入院治療費にはDPCが適用され、それに上乗せされる形でこれらの例外治療費が出来高払いで生じることになります。
トータル治療費=入院費(DPC)+手術などの特別な治療(出来高払い)
ということです!
DPCコード
DPCにおける診療報酬の算定には、病気ごとに定められているDPCコードが用いられます。この算定表に基づくと、DPCでは入院期間に応じて3段階の料金設定がなされています。
#図挿入
DPCだけだと、どこの病院で治療を受けても同じ病気なら同じ料金になりますよね?それだと、治療を頑張っている病院がかわいそうな感じがしませんか?そのため、医療機関別係数という「病院の頑張りを表す係数」を掛け算してあげることで、病院を評価しています!したがって、実際の1日あたりの入院料は次の様に計算されます!
1日あたり入院料=DPCによる1日あたり入院料×医療機関別係数
「DPC」と「DPC/PDPS」の違い
DPCはDiagnosis Procedure Combinationの略で、患者分類としての「診断群分類」を意味しています。しかし、一般的にDPCとは、先に述べたような診断に基づく包括払いを意味しています。本来、診断に基づく包括払いは、DPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)という用語が用いられるべきです。ただし、現状はDPCという用語で、DPC/PDPSを表すことがほとんどですので、この両者の使い分けを気にする必要はありません。「DPC=入院時の包括払い」と覚えてしまって問題ありません。
「医学部」といえば「お医者さんの卵」をイメージするかと思います!ただ厳密には「医学部/医学科」のことであり、大学によっては「医学部/看護学科」など他の学科がある場合もあります。つまり、厳密には「医学部/医学科」と呼ぶべきところを、普段は「医学部」と呼んで問題ないわけです。同じように、「入院時の定額払い」の意味で使う「DPC」も、厳密には「DPC/PDPS」と呼ぶべきですが、普段は「DPC」と呼んで問題ないわけです!
【データ】数値で現状を確認
【定義】
- タップで確認
-
厚生労働省保険局医療課「令和4年度診療報酬改定の概要入院Ⅲ(短期滞在手術等・DPC/PDPS)」資料より
DPC/PDPSは、閣議決定に基づき、平成15年4月より82の特定機能病院を対象に導入された急性期入院医療を対象とする診断群分類に基づく1日あたり包括払い制度である。
【Q&A】DPCに関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
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【参考サイト】
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000142247.pdf
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