訪問看護
【概要】訪問看護とは?わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
訪問看護とは、何ですか?
訪問看護とは、簡単に言うと「看護師等が自宅に訪問して看護行為を行うこと」です。
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訪問看護のアウトライン
訪問看護は、看護師等が自宅に訪問し、療養生活を送るための看護行為を行うサービスです。在宅医療を推進していくうえで、非常に重要な役割を果たしています。
介護保険制度の1つである居宅サービスに分類されています。そのため、訪問看護の利用には要介護認定を受けることが必須です。
看護は医療行為なので、訪問看護を実際に行うには、医師の指示書が必要となります。
訪問看護のサービス内容
訪問看護の具体的なサービス内容は大きく次の4つです。
- 診療補助
- 療養上の世話
- 心理的サポート
- リハビリテーション
訪問看護を行うことができるのは、看護師職である、看護師、保健師、助産師、准看護師です。ただし、リハビリテーションについては、リハビリを専門としている、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によって行われます。
訪問リハビリテーションでも、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によってリハビリが行われます!訪問看護におけるリハビリと内容に違いはありません!しかし、訪問看護におけるリハビリは、看護師の代わりにリハビリ専門職の方がリハビリを実施しているという位置付けなので、定期的な看護師によるモニタリングが必要となります!
適用される保険
訪問看護は、介護保険と医療保険の両方を用いることができます。しかし、どちらで利用するかは自分で決められるものではなく、厳密にルールが定められています。下のフローチャートは、そのルールを表しています。
次の4つのルールを覚えれば、どちらの保険が適用になるかは自分で考えられるようになります。フローチャートを見ながら、確認してみてください。
- 介護保険適用者は、原則介護保険で利用
- 40歳未満は、必ず医療保険で利用
- 40歳以上で、別表7の疾病を罹患している場合は、医療保険で手厚く利用
- 40歳以上で、介護認定がなく、別表7の疾病も罹患していない場合は、医療保険で利用
別表7の疾病とは、訪問看護で医療保険を使うことができる重症度の高い疾患です!別の記事で説明しているので、詳しくはこちらをご確認ください!
通常の医療保険の利用では、週3日までの利用と制限があります。ただし、別表7の疾病を患っている場合は、手厚く利用できるため、週4日以上利用することができ、複数の訪問看護ステーションも利用できます。一方、介護保険での利用の場合は、ケアプランに基づく利用となります。
一般的に、通常の医療保険で利用となる人は、在宅医療に移行した直後の患者が多くなっています。こうした患者は医療依存度が高いため、医療機関から直接派遣される看護師が行うことが多いです。逆に、介護保険で利用となる人は、高齢者や慢性疾患を患っている患者が多くいます。こうした人は比較的体調が安定しているため、訪問看護ステーションから派遣される看護師が多くなっています。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、訪問看護を行う看護師の派遣センターです。医療機関から訪問看護の指示書を受け取ると、その指示に従い訪問看護を実施します。2022年現在、全国に約14,000件あり、2010年頃から右肩上がりに急増中です。
訪問看護ステーションの管理者は、看護師または保健師です。
【データ】数値で現状を確認
https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/r4-research.pdf
【定義】
- 訪問看護の定義
-
この法律において「訪問看護」とは、居宅要介護者(主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。)について、その者の居宅において看護師その他厚生労働省令で定める者により行われる療養上の世話又は必要な診療の補助をいう。
介護保険法第8条の1
【Q&A】訪問看護に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
訪問看護は、介護に加え医療行為も行います。実施するスタッフは、看護師、保健師、助産師、准看護師です。
訪問介護では、介護のみを行います。実施するスタッフは、介護福祉士、ホームヘルパーです。
【関連キーワード】
【参考サイト】
https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/r4-research.pdf
【ドラマ・漫画】
【国試対策】国家試験の過去問解説
資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!
医師国家試験
医療・介護従事者の役割で正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第95回 A-08 (2001/平成13)
- a:医師は病院の管理者になれる。
- b:薬剤師は薬の処方ができる。
- c:診療放射線技師はエックス線写真の診断ができる。
- d:介護福祉士は訪問看護ができる。
- e:准看護婦は診療補助行為ができる。
- 解答を見る
-
- a:医師は病院の管理者になれる。
- 正しい。
- b:薬剤師は薬の処方ができる。
- 誤り。
- c:診療放射線技師はエックス線写真の診断ができる。
- 誤り。
- d:介護福祉士は訪問看護ができる。
- 誤り。
- e:准看護婦は診療補助行為ができる。
- 正しい。
- a:医師は病院の管理者になれる。
かなり古い問題なので、准看護婦となっていますが、現在は准看護師です!
訪問看護について正しいのはどれか。
医師国家試験 第114回 F-14 (2020/令和2)
- a:事業者は医療法人に限られる。
- b:医師の指示を受けて業務を行う。
- c:人工呼吸器の在宅管理は業務ではない。
- d:介護保険による訪問回数は、原則週 1 回までである。
- e:介護保険が適用される場合、訪問看護の自己負担は 3 割である。
- 解答を見る
-
- a:事業者は医療法人に限られる。
- 誤り。
- b:医師の指示を受けて業務を行う。
- 正しい。
- c:人工呼吸器の在宅管理は業務ではない。
- 誤り。
- d:介護保険による訪問回数は、原則週 1 回までである。
- 誤り。
- e:介護保険が適用される場合、訪問看護の自己負担は3割である。
- 誤り。
- a:事業者は医療法人に限られる。
訪問看護サービスに含まれないのはどれか。
医師国家試験 第112回 C-08 (2018/平成30)
- a:服薬指導
- b:歩行訓練
- c:室内清掃
- e:人工呼吸器の管理
- d:食事の援助
- a:服薬指導
- 誤り。
- b:歩行訓練
- 誤り。
- c:室内清掃
- 正しい。
- e:人工呼吸器の管理
- 誤り。
- d:食事の援助
- 誤り。
訪問看護について誤っているのはどれか。
医師国家試験 第111回 E-12 (2017/平成29)
- a:40歳未満でも利用できる。
- b:家族の状態についても情報を収集する。
- c:人工呼吸器の管理を行うことができる。
- d:リハビリテーションを行うことができる。
- e:介護保険より医療保険を優先して利用する。
- 解答を見る
-
- a:40歳未満でも利用できる。
- 正しい。
- b:家族の状態についても情報を収集する。
- 正しい。
- c:人工呼吸器の管理を行うことができる。
- 正しい。
- d:リハビリテーションを行うことができる。
- 正しい。
- e:介護保険より医療保険を優先して利用する。
- 誤り。
- a:40歳未満でも利用できる。
地域の保健・医療・福祉・介護について正しいのはどれか。
医師国家試験 第110回 E-07 (2016/平成28)
- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
- b:地域包括支援センターは在宅医療を提供する。
- c:介護老人保健施設は居宅サービスの一つである。
- d:調剤薬局の薬剤師は訪問指導をしてはいけない。
- e:訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。
- 解答を見る
-
- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
- 誤り。
- b:地域包括支援センターは在宅医療を提供する。
- 誤り。
- c:介護老人保健施設は居宅サービスの一つである。
- 誤り。
- d:調剤薬局の薬剤師は訪問指導をしてはいけない。
- 誤り。
- e:訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。
- 正しい。
- a:主治医の意見は要介護認定に影響しない。
訪問看護ステーションについて正しいのはどれか。
医師国家試験 第108回 E-03 (2014/平成26)
- a:介護保険が利用できる。
- b:40歳未満は利用できない。
- c:全国に約50か所設置されている。
- e:医師の指示書なしで訪問看護を利用できる。
- d:管理者は医師でなければならない。
- 解答を見る
-
- a:介護保険が利用できる。
- 正しい。
- b:40歳未満は利用できない。
- 誤り。
- c:全国に約50か所設置されている。
- 誤り。
- e:医師の指示書なしで訪問看護を利用できる。
- 誤り。
- d:管理者は医師でなければならない。
- 誤り。
- a:介護保険が利用できる。
正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第101回 B-03 (2007/平成19)
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
- b:在宅医療において吸引は患者の家族も行える。
- c:訪問診療は介護保険におけるサービスである。
- d:訪問看護は医師の指示がなくても行える。
- e:訪問診療は往診と同義である。
- 解答を見る
-
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
- 正しい。
- b:在宅医療において吸引は患者の家族も行える。
- 正しい。
- c:訪問診療は介護保険におけるサービスである。
- 誤り。
- d:訪問看護は医師の指示がなくても行える。
- 誤り。
- e:訪問診療は往診と同義である。
- 誤り。
- a:医師は在宅患者の点滴を訪問看護師に指示できる。
法令上医師が管理者となる規定があるのはどれか。
医師国家試験 第93回 A-06 (1999/平成11)
- a:市町村保険センター
- b:介護老人保健施設
- c:訪問看護ステーション
- d:特別養護老人ホーム
- e:地方衛生研究所
- 解答を見る
-
- a:市町村保険センター
- 誤り。
- b:介護老人保健施設
- 正しい。
- c:訪問看護ステーション
- 誤り。
- d:特別養護老人ホーム
- 誤り。
- e:地方衛生研究所
- 誤り。
- a:市町村保険センター
看護師国家試験
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ケアマネジャー試験
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