助産師
【概要】助産師とは?
【ひと言で簡単に説明】
助産師とは、何ですか?
助産師とは、簡単に言うと「妊産婦の心の拠り所となり、出産の手助けをする専門職」です。
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助産師のアウトライン
助産師とは、妊産婦の心の拠り所となり、出産の手助けをする専門職です。助産師になるためには、看護師の免許を持っていることが必須となります。保健師助産師看護師法(保助看法)で定義された国家資格です。
日本では、助産師は女性のみなることができます!法律の条文に「〜女子をいう」と定義されているためです!現代でも性別制限が残っている珍しい職業です!
また、諸外国では男性助産師も増えています!日本でも男性助産師について議論されているので、いつか性別制限がなくなるかもしれませんね!
助産師の歴史
昔のドラマやアニメで、産婆(さんば)さんが赤ちゃんを取り上げるシーンを見たことがあるかもしれません。「産婆」は助産師の前身となる職業で、江戸時代から存在しています。現代の助産師までの変遷を簡単にまとめます。
保健婦助産婦看護婦法(現代の保助看法)の制定による。
保健師助産師看護師法の改正による。
助産師と看護師の違い
保健師と看護師の大きな違いは、産婦人科業務における専門性です。産婦人科にも通常の看護師はたくさんいますが、その業務は他の科でも行うような一般的な医療行為です。助産師は、妊婦の出産の手助けを行い、新生児のお世話も行います。また、助産師と看護師は共に看護師免許を持っていますが、助産師はこれに加えて助産師免許を取得しています。
助産師 | 看護師 | |
---|---|---|
免許 | 看護師+助産師 | 看護師 |
業務内容 | 助産 | 一般的な診療補助 |
分娩時に呼吸の仕方を指導したり、子供を取り上げたりする人が助産師です!看護師はこのような分娩補助は行うことができません。
助産師の主な業務
助産師の仕事のイメージは、その名前の通り出産の手助けかもしれません。もちろん、分娩の補助は助産師の重要な業務内容ですが、他にも多くの場面で活躍しているので紹介していきます。
分娩補助
出産の現場で、赤ちゃんが生まれる手助け(介助)をします。分娩の介助には、次の2つがあります。
- 直接介助
- 間接介助
直接介助は、助産師が行う業務で、お産の進行をコントロールする非常に重要な役割です。妊婦の様子を見ながら、呼吸の仕方を指示したり、最終的に赤ちゃんを取り上げたりします。
間接介助は、看護師でも行うことができる業務です。機器の準備を行ったり、妊婦のバイタルをチェックしたり、お産以外でも行うような一般的な補助業務になります。
助産所があることからも分かるように、助産師は、正常な分娩であれば医師の指示なしで分娩介助をすることができます!
出産前ケア
出産前の妊婦に対して保健指導を行います。食事や運動についての生活指導や、出産に関する基礎知識を伝える産前教育を行います。また、妊娠・出産は大きな不安を伴うことが多いので、妊婦の心の拠り所として様々な相談に乗っています。
最近では産婦人科医の代わりに健診を行う助産師外来も重要な業務となっています。産婦人科医の外来に比べて十分な時間を設けられており、気兼ねなく相談を行うことができるようになっています。
出産後ケア
出産後も、母親の健康管理や生活指導を行います。同時に、産まれたばかりの赤ちゃんのケアも行っています。また、退院後の生活や育児の方法についてアドバイスを行うのも重要な仕事になっています。
コウノドリに登場する小松さんが助産師です!
妊娠・出産について考えさせられる非常に良い本です!義務教育でこの本を必修にしたいくらいです!是非読んでみてください!
助産師の主な勤務先
助産師の約90%は病院・診療所で働いています。その次に多いのが助産所となっています。
助産所での働き方は、病院・診療所と少し異なるので簡単に説明します!
助産所
助産所は、助産師が施設の責任者であり、産婦人科医が勤務していません。そのため、分娩の介助を行うことができるのは、妊婦と赤ちゃんの両方に異常がない正常分娩に限られます。もしも分娩中に異常が生じた場合は、近隣の医療機関と連携を取り、医師の指示のもとで分娩介助を行う必要があります。
助産所は、医療法の規定により10人以上入院できないようになっています。そのため、病院で出産するよりもアットホームで、それぞれライフスタイルに合った、手厚いケアを受けることができます。
助産所は、産前・産後ケアの拠点としても期待されています!
助産師の資格
助産師は国家資格です。助産師の資格を取得するためには、看護師免許を持っていることが必須となります。看護師免許を既に持っている場合、持っていない場合でその取得方法が異なります。
看護師免許を持っている場合
看護師免許を持っている場合、1〜2年の助産師養成課程を修了すると、助産師国家試験の受験資格が与えられます。具体的には次の3通りがあります。
- 看護系大学院2年
- 看護大学・短大2年
- 助産師養成所1年
看護師免許が既に取得済みのため、助産師国家試験だけに集中できます!ただし、上記の学校に進学する際には看護師として働きながら受験する必要があります…
看護師免許を持っていない場合
看護師免許を持っていない場合、看護師免許と助産師免許を同時に取得する方法があります。助産師養成課程のある大学や4年生の専門学校を修了すると、看護師免許を持っていなくても助産師国家試験を受験することができます。
助産師養成課程は、学校に入学すれば必ず専攻できるわけではありません!学内選考があり、成績上位者しか助産師養成課程を履修できない場合があるのでご注意ください!
この場合、同年に看護師国家試験と助産師国家試験のダブル受験となります。先述した通り、助産師の資格の取得には看護師免許の取得が必須なので、もしも看護師国家試験が不合格の場合、助産師国家試験に合格しても免許を取得することはできません。しかし、助産師国家試験の合格自体は有効であるため、翌年以降は助産師国家試験を受験する必要はなく、看護師国家試験に合格したタイミングで同時に免許を取得することができます。
助産師と看護師の両方の資格試験の勉強が必要なので、通常の学生の2倍近く勉強しないといけません…最短で助産師免許を取得できますが、その分勉強も大変なので頑張ってください!
【データ】数値で現状を確認
令和2年度現在
就業者数:27,550
【定義】
- タップで確認
-
この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。
保健師助産師看護師法第3条
【Q&A】助産師に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
【参考サイト】
【マンガ(漫画)】
【ドラマ】
【国試対策】国家試験の過去問解説
資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!
医師国家試験
医療法に定められていない施設はどれか。
医師国家試験 第108回 F-01 (2014/平成26)
- a:病院
- b:助産所
- c:診療所
- d:歯科診療所
- e:介護老人福祉施設
- 解答を見る
-
- a:病院
- 誤り。
- b:助産所
- 誤り。
- c:診療所
- 誤り。
- d:歯科診療所
- 誤り。
- e:介護老人福祉施設
- 正しい。
- a:病院
28歳の女性。保健師、助産師、看護師および夫の立ち会いのもと、妊娠39週6日に3,200gの児を娩出した。医師は立ち会っていない。
出生証明書の作成で正しいのはどれか。医師国家試験 第102回 C-17 (2008/平成20)
- a:後日、医師が行う。
- b:保健師が行う。
- c:助産師が行う。
- d:看護師が行う。
- e:夫が行う
- 解答を見る
-
- a:後日、医師が行う。
- 誤り。
- b:保健師が行う。
- 誤り。
- c:助産師が行う。
- 正しい。
- d:看護師が行う。
- 誤り。
- e:夫が行う
- 誤り。
- a:後日、医師が行う。
看護師国家試験
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ケアマネジャー試験
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