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医療制度

医療ソーシャルワーカー(MSW)

jun
りゅう
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【概要】医療ソーシャルワーカー(MSW)とは?

【ひと言で簡単に説明】

医療ソーシャルワーカーとは、何ですか?

たいが
たいが

医療ソーシャルワーカーとは、簡単に言うと「病気になってもより良い社会生活を送れるように、医療機関において、社会福祉の観点から様々なアドバイスを行うスタッフ」です。

りゅう
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【重要ポイント3選】

【ポイント1】
主に病院で患者さんのことを情報面でサポート。
【ポイント2】
国家資格ではない。
【ポイント3】
社会福祉士が推奨されてきている。

【練習問題】

国家資格でないのはどれか。

  • a:介護福祉士
  • b:言語聴覚士
  • c:理学療法士
  • d:臨床工学技士
  • e:医療ソーシャルワーカー
医師国家試験 第114回 C-07 (2020/令和2)
Q
解答を見る
  • a:介護福祉士
    • 国家資格である。
  • b:言語聴覚士
    • 国家資格である。
  • c:理学療法士
    • 国家資格である。
  • d:臨床工学技士
    • 国家資格である。
  • e:医療ソーシャルワーカー
    • 国家資格ではない。

【具体例】イメージを掴む

医療ソーシャルワーカーの1日

医療ソーシャルワーカーの1日のスケジュールは、働く病院や施設、専門分野、患者の状況によって異なりますが、一般的な1日のスケジュールは以下のようになります!

りゅう
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Q
タップで確認
  1. 朝のミーティング:
    • 一日の始めに、他の医療チームのメンバーとミーティングを行い、患者の状況やニーズについて情報共有を行います。
  2. 患者訪問:
    • 病棟を回り、新しく入院した患者やフォローアップが必要な患者と面談し、彼らのニーズや懸念事項を把握します。
  3. ケースマネジメント:
    • 患者の状況を評価し、適切なサポートやリソースを提供できるよう、ケアプランを作成・更新し、他の医療スタッフと連携します。
  4. サポートサービスの調整:
    • 患者に必要なサポートサービス(リハビリテーション、カウンセリング、ホームケアなど)を手配し、関連機関と連絡を取ります。
  5. 文書作成・記録:
    • 患者のケアに関する進捗状況や計画を文書化し、適切な記録を保管します。
  6. チームミーティング・研修:
    • 定期的に医療チームとミーティングを開催し、患者の状況やケアプランについて話し合い、研修や勉強会にも参加して専門知識を維持・向上させます。
  7. 患者や家族との連絡:
    • 電話やメールで患者や家族と連絡を取り、質問に答えたり、サポートを提供したりします。

このスケジュールはあくまで一例であり、医療ソーシャルワーカーの職務は日々変化し、状況に応じて柔軟に対応することが求められます!

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【解説】詳しい説明でしっかり理解

医療ソーシャルワーカー(MSW)のアウトライン

医療ソーシャルワーカー(MSW; medical social worker)は、医療機関で患者やご家族の相談にのり、社会福祉の観点からアドバイスを行うスタッフです。

怪我をしたり、病気になったり、要介護状態になったりしたとき、医療ソーシャルワーカーはその不安を受け止めてくれます。必要な情報提供を行い、経済的・心理的・社会的な問題の改善・解決に向けてサポートを行います。

医療ソーシャルワーカーの主な業務

医療ソーシャルワーカの業務は、厚生労働省が定める業務指針で指定されています。具体的には次の6つです。

  1. 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
  2. 退院援助
  3. 社会復帰援助
  4. 受診・受療援助
  5. 経済的問題の解決、調整援助
  6. 地域活動

簡単にいえば、病気になってもより良い社会生活ができるような支援を行っています!

りゅう
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先ほどの6つの業務内容は少し抽象的だと思います。イメージがつきやすように、医療ソーシャルワーカーに相談できる具体例を挙げていきます。

  1. 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
    • がんと診断されて、不安でどうしたらいいかわからない
  2. 退院援助
    • 介護が必要になったので、介護保険制度を利用したい
    • 足の障害が残ってしまったので、家をバリアフリーにしたい
  3. 社会復帰援助
    • 障害が残ってしまい、うまく職場復帰できるか不安だ
  4. 受診・受療援助
    • 主治医から説明を受けたが、よく理解できなかった
    • 入院治療が必要だが、仕事が休めないから治療を受けられない
  5. 経済的問題の解決、調整援助
    • 手術が必要と言われたが、治療費が払えるか不安だ
  6. 地域活動
    • 高齢者や障害者でも安心して暮らせる地域にしてほしい

病院での病室の調整、退院日時の決定、退院時のカンファレンス調整、などあらゆる調整業務を担っています!

りゅう
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医療ソーシャルワーカーの資格

医療ソーシャルワーカーの資格は存在しません。しかし、医療ソーシャルワーカーの募集要件では、多くの場合、次のどちらかの国家資格の保有を求めています。

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士

これらの資格については、それぞれ別のページで説明しています!合わせてご確認ください!

りゅう
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ただし、認定医療ソーシャルワーカーという、医療ソーシャルワーカーの上位の資格が2017年から正式に創設されました。2022年4月現在、全国で493名がこれを取得しています。

医療ソーシャルワーカーの役割

医療ソーシャルワーカーは、患者とその家族に対して様々なサポートを提供します。以下に具体例をいくつか挙げます。

りゅう
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  1. がん患者のサポート
    • 医療ソーシャルワーカーは、がん患者とその家族に対して心理的サポートや情報提供を行い、治療選択や財政的な支援、転院手続きなどのガイダンスを提供します。
  2. 高齢者のケア
    • 高齢者が病院や介護施設で適切なケアを受けられるよう、医療ソーシャルワーカーはケアプランの作成やサービスの調整を行い、患者と家族のニーズに応じたサポートを提供します。
  3. 精神障害者の支援
    • 精神障害を抱える患者に対して、医療ソーシャルワーカーは適切な治療やケアを受けられるよう、精神科医やカウンセラーと連携してサービスの提供やケースマネジメントを行います。
  4. 小児患者のフォロー
    • 小児患者とその家族に対して、医療ソーシャルワーカーは病状の理解や治療プロセスに関する情報提供を行い、学校や地域と連携して患者の社会復帰をサポートします。

【データ】数値で現状を確認

令和2年度

就業者数:532,710人

【定義】

医療ソーシャルワーカーに関する法律は制定されていません!

りゅう
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医療ソーシャルワーカー業務指針(厚生労働省健康局長通知 平成14年11月29日健康発第 1129001号)に基づいた業務を行なっています。

【Q&A】医療ソーシャルワーカーに関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】

Q
医療ソーシャルワーカーの主な役割は何ですか?

医療ソーシャルワーカーの主な役割は、患者とその家族に対して心理的、社会的、経済的なサポートを提供し、患者の生活の質を向上させることです。

Q
医療ソーシャルワーカーになるために必要な資格は何ですか?

最低限、学士号を取得する必要があります。社会福祉士の資格を持っていると優遇されることがあります。

Q
医療ソーシャルワーカーの仕事の雇用先はどこですか?

医療ソーシャルワーカーは、病院、クリニック、老人ホーム、リハビリテーション施設、精神科施設、ホスピス、学校、地域保健センターなど、さまざまな医療機関で働くことができます。

Q
医療ソーシャルワーカーと一般的なソーシャルワーカーとの違いは何ですか?

医療ソーシャルワーカーは、医療分野に特化しており、患者とその家族に対する心理的、社会的、経済的な支援を提供します。一方、一般的なソーシャルワーカーは、幅広い分野で活動し、個人や家族、コミュニティの問題解決やサポートを提供します。

Q
医療ソーシャルワーカーはどのようなスキルが求められますか?

医療ソーシャルワーカーには、コミュニケーション能力、問題解決能力、共感力、組織力、多様な人々と協力する能力、ストレス管理能力などが求められます。また、医療知識や医療現場での経験も重要です。

【関連キーワード】

【参考サイト】

【マンガ(漫画)】

【ドラマ】

【国試対策】国家試験の過去問解説

資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!

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医師国家試験

78歳の男性。脳梗塞で入院中である。急性期リハビリテーションを終えて片麻痺が残っている。前立 腺肥大による排尿障害があり尿道カテーテルを留置中である。同居している息子夫婦は共働きで日中は独居となる。自宅への退院を予定しており多職種での退院カンファレンスを行った。
退院後の医療と介護の計画で適切なのはどれか。

  • a:薬剤師が訪問して内服薬を処方する。
  • b:介護福祉士が尿道カテーテルの交換を行う。
  • c:医療ソーシャルワーカーがケアプランを作成する。
  • d:介護支援専門員〈ケアマネジャー〉が昼食を介助する。
  • e:作業療法士が患者の自宅でリハビリテーションを実施する。
医師国家試験 第109回 H-30 (2015/平成27)
Q
解答を見る
  • a:薬剤師が訪問して内服薬を処方する。
    • 誤り。
  • b:介護福祉士が尿道カテーテルの交換を行う。
    • 誤り。
  • c:医療ソーシャルワーカーがケアプランを作成する。
    • 誤り。
  • d:介護支援専門員〈ケアマネジャー〉が昼食を介助する。
    • 誤り。
  • e:作業療法士が患者の自宅でリハビリテーションを実施する。
    • 正しい。

国家資格でないのはどれか。

  • a:介護福祉士
  • b:言語聴覚士
  • c:理学療法士
  • d:臨床工学技士
  • e:医療ソーシャルワーカー
医師国家試験 第114回 C-07 (2020/令和2)
Q
解答を見る
  • a:介護福祉士
    • 国家資格である。
  • b:言語聴覚士
    • 国家資格である。
  • c:理学療法士
    • 国家資格である。
  • d:臨床工学技士
    • 国家資格である。
  • e:医療ソーシャルワーカー
    • 国家資格ではない。

病院・診療所と薬局の連携について正しいのはどれか。

  • a:内服間違いについて薬剤師が患者から連絡を受けた場合は医師に伝える。
  • b:薬剤師は看護師の指示により患者に服薬指導を行うことができる。
  • c:医療ソーシャルワーカーはお薬手帳の情報を閲覧できない。
  • d:処方箋には薬剤名と病名が記載されている。
  • e:薬剤師が自分の判断で処方を修正できる。
医師国家試験 第113回 C-05 (2019/令和1)
Q
解答を見る
  • a:内服間違いについて薬剤師が患者から連絡を受けた場合は医師に伝える。
    • 正しい。
  • b:薬剤師は看護師の指示により患者に服薬指導を行うことができる。
    • 誤り。
  • c:医療ソーシャルワーカーはお薬手帳の情報を閲覧できない。
    • 誤り。
  • d:処方箋には薬剤名と病名が記載されている。
    • 誤り。
  • e:薬剤師が自分の判断で処方を修正できる。
    • 誤り。

55歳の男性。左中大脳動脈領域の脳梗塞で 2 週前から入院中である。意識は清明。右片麻痺と失語症 とが残存している。食欲はあり、臥位から座位になることがかろうじて自力でできるものの、車椅子やポータブルトイレへの移動には介助が必要である。患者本人はリハビリテーションに意欲的で、自宅での 生活を希望している。妻と2人暮らしで、同じ町内には娘が暮らしている。

地域連携クリニカルパスに沿った対応はどれか。2つ選べ。

  • a:成年後見制度の利用を勧める。
  • b:特定機能病院への転院を勧める。
  • c:特別養護老人ホーム入所の手続きを行う。
  • d:医療ソーシャルワーカーとの面談を設定する。
  • e:回復期リハビリテーション病棟を有する病院に患者情報を提供する。
医師国家試験 第106回 E-55 (2012/平成24)
Q
解答を見る
  • a:成年後見制度の利用を勧める。
    • 誤り。
  • b:特定機能病院への転院を勧める。
    • 誤り。
  • c:特別養護老人ホーム入所の手続きを行う。
    • 誤り。
  • d:医療ソーシャルワーカーとの面談を設定する。
    • 正しい。
  • e:回復期リハビリテーション病棟を有する病院に患者情報を提供する。
    • 正しい。

地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。3つ選べ。

  • a:医師
  • b:保健師
  • d:主任ケアマネジャー
  • e:医療ソーシャルワーカー
  • c:社会福祉士
医師国家試験 第113回 F-43 (2019/令和1)
Q
解答を見る
  • a:医師
    • 誤り。
  • b:保健師
    • 正しい。
  • d:主任ケアマネジャー
    • 正しい。
  • e:医療ソーシャルワーカー
    • 正しい。
  • c:社会福祉士
    • 誤り。

80歳の男性。要介護2。糖尿病の増悪に対する血糖コントロールと認知症の精密検査のため入院中である。担当医の許可なく病院から外出することがあり、病気の理解度が非常に低い。現在は高齢の妻と2人暮らしで、子供はいない。夫婦とも退院後は自宅で暮らすことを希望している。身体に麻痺などの障害はない。退院後もインスリン注射、経口血糖降下薬および抗認知症薬による継続治療が必要である。インスリン注射手技は妻が習得したが自信がないという。患者本人、妻、その他の家族、ケアマネジャー、医療ソーシャルワーカー、医師および看護師を含む多職種カンファレンスの結果、自宅へ戻ることになった。
退院時に優先して手配を考慮すべき地域サービスはどれか。

  • a:訪問看護
  • b:送迎サービス
  • c:居宅介護住宅改修
  • d:訪問入浴サービス
  • e:通所リハビリテーション
医師国家試験 第110回 G-43 (2016/平成28)
Q
解答を見る
  • a:訪問看護
    • 正しい。
  • b:送迎サービス
    • 誤り。
  • c:居宅介護住宅改修
    • 誤り。
  • d:訪問入浴サービス
    • 誤り。
  • e:通所リハビリテーション
    • 誤り。

看護師国家試験

該当問題探し中

ケアマネジャー試験

該当問題探し中

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