オンライン診療
【概要】オンライン診療とは?
【ひと言で簡単に説明】
オンライン診療とは、何ですか?
オンライン診療とは、簡単に言うと「ビデオ通話などを利用して、直接患者と対面せずに行う診察」です。
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オンライン診療のアウトライン
オンライン診療とは、パソコンなどを使ってビデオ通話により行う診療です。患者の診察や診断を対面することなく行います。
具体例を2つ挙げます!
- 高血圧患者の血圧コントロールの確認
- 離島の患者を骨折疑いと診断し、ギプス固定などの処置の説明等を実施
オンライン診療の目的
オンライン診療の目的は厚生労働省により次のように設定されています。
- 患者の日常生活の情報も得ることにより、医療の質のさらなる向上に結び付けていくこと
- 医療を必要とする患者に対して、医療に対するアクセシビリティ(アクセスの容易性)を確保し、よりよい医療を得られる機会を増やすこと
- 患者が治療に能動的に参画することにより、治療の効果を最大化すること
この目的は実際に達成できており、患者・医療者にとって次のようなメリットがあります。
- 通院時間や診察までの時間待ちがなくなる
- 好きな時間・好きな場所で診察を受けられる
- 医師・患者の間でコミュニケーションが増加する
- 通院・治療の継続率が高まる
オンライン診療と医師法第20条との関係
医師法第20条では、次の条文の通り、医師による無診療の治療行為を禁止しています。
医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せん
医師法第20条
を交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、
又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が
受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この
限りでない。
オンライン診療はこの条文に抵触するのではないか、と言う議論がありました。そのため、厚生労働省は、平成9年に以下の通知を発出しました。
「医師法第20条等における「診察」とは、問診、視診、触診、聴診その他手段の如何を問わないが、現代医学から見て、疾病に対して一応の診断を下し得る程度のものをいう。したがって、直接の対面診療による場合と同等ではないにしてもこれに代替し得る程度の患者の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、遠隔診療を行うことは直ちに医師法第20条等に抵触するものではない。」
情報通信機器を用いた診療(いわゆる「遠隔診療」)について(平成9年12月24日付け健政発第1075号厚生省健康政策局長通知)
この通知により、遠隔医療が実現しました。ただし、平成9年当初はオンライン診療はへき地・離島に限ったもので、徐々にその適用範囲が拡大しました。平成27年に対象がへき地・離島以外にも広がりました。平成29年には現在の形である、パソコン等を用いた診療が可能となりました。
オンライン診療の変遷
オンライン診療料が診療報酬に追加されました。ただし、算定基準が厳しく、対面に比べて報酬も低かったため中々浸透しませんでした。
- 事前の対面診療期間が6ヶ月から3ヶ月へ短縮
- 対象疾患に「慢性頭痛が追加」
- 「緊急時に30分以内に対面診療できること」というルールが撤廃
- 対面診療と同程度まで診療報酬がアップ
- オンライン診療料が廃止され、初診料、再診療、外来診療料に再編成
遠隔医療とオンライン診療
オンライン診療は、遠隔医療の中の1つの分類です。次の図のように、遠隔医療には4つの種類があります。
オンライン診療、オンライン受診勧奨、遠隔健康医療相談は医者と患者間で行われます!医師間の遠隔医療だけは、文字通り医者同士で行われます!
オンライン診療
上で説明した通りです。
オンライン受診勧奨
オンライン受診勧奨とは、医師がオンラインで患者の診察を行い、医療機関への受診を勧めることです。オンライン診療との違いは次の2点です。
- 具体的な病名を診断することの禁止
- 薬の処方・使用指示の禁止
患者の症状や心身の状態から、疑われる病気を判断して、適切な診療科への受診を促すことが目的です!
遠隔健康医療相談
遠隔健康医療相談とは、医師以外の人でもできる、オンラインによる一般的な情報提供のことです。医師が行うことも可能ですが、その場合でも一般的な助言を行うに留め、患者に応じた個別・具体的な判断を行うことはできません。医師以外が行う場合は、もちろん医学的判断を行ってはなりません。
具体例を2つ挙げます!
- 小児救急電話相談事業(#8000)
- 応答マニュアルに沿って医師や看護師が電話で対応
- 複数の生徒が嘔吐した場合、教員が学校医に一般的対処方法を相談
医師間の遠隔医療
医師間の遠隔医療は、これまでの医師ー患者のものとは大きく目的が異なります。これの主な目的は、遠隔での医療情報のやり取りです。中々普及していないのが現状ですが、以下のものから順に運用が始まっています。
- 遠隔コンサルテーション
- 遠隔放射線画像診断
- 遠隔カンファレンス
医師の偏在や医療資源の不⾜により、物理的距離を超えて医療を行うための仕組みです!
【データ】数値で現状を確認
【定義】
- タップで確認
-
遠隔医療
情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為
オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省)オンライン診療
遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為。
オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省)
【Q&A】オンライン診療に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
【参考サイト】
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000201789.pdf
https://www.soumu.go.jp/main_content/000812528.pdf
【マンガ(漫画)】
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