周産期医療
【概要】周産期医療とは?
【ひと言で簡単に説明】
周産期医療とは、何ですか?
周産期医療とは、簡単に言うと「妊娠22週から出生後満7日未満までの期間における医療」です。
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周産期医療のアウトライン
周産期医療とは、妊娠22週から出生後満7日未満までの期間(周産期)における医療を指します。産婦人科と小児科の両方からのサポートが重要になる期間です。
皆さんもご存知のように、産婦人科を標榜している病院・クリニックが、周産期医療を提供しています!新生児については、標榜科ではありませんが、新生児科が専門としています!もちろん、小児科が診ることもあります!
周産期医療は5疾病5事業の1つの事業に含まれています。各都道府県で医療計画に定められており、どんな市町村にもなくてはならない医療の枠組みの1つとなっています。
具体的な周産期医療に対する医療計画として、大阪府の第7次医療計画を例として載せました!ご確認ください!
5疾病5事業や医療計画にはこちらのページで解説しているので、参考にしてください!
そもそも周産期医療はなぜ重要?
周産期は、母体・胎児・新生児の生命を脅かすような重大なイベントが発生しやすい時期です。そのため、残念ながら妊娠・出産を通して亡くなってしまう妊婦さんがいるのも事実です。
出産数10万に対して何人のかたが亡くなってしまったかを表す妊産婦死亡率という指標があります。1950年には176.1と非常にたくさんの方が亡くなっていましたが、2020年には2.8まで減少しています。これには、周産期医療の発達が大きく貢献しています。医療体制の整った病院で出産できるようになり、母子の安全が確保されるようになりました。
胎児・新生児の死亡についても周産期死亡率という指標があります。こちらも、大きく改善されてきました!
妊娠時・出産時ともに、母子の命を脅かすような合併症がいくつもあります。例えば、妊娠時に高血圧をきたす妊娠高血圧症候群です。こうした合併症は、妊娠初期から病院を定期的に受診することで、十分コントロールすることができるようになってきました。このように、周産期医療をしっかりと提供することで、母子の命を守ることができます。
周産期医療に携わる病院
周産期医療を提供する病院は、出産のリスクの高さに応じて3段階に分類されます。
正常分娩や低リスク分娩に対応します。妊婦健診・分娩前後の診療も重要な業務です。
24時間体制での周産期救急医療を担当しています。また、比較的高度な周産期医療行為を行うことができるので、一般病院では扱えない妊婦にも対応しています。
リスクの高い妊娠に対する医療と高度な新生児医療を提供しています。3次医療圏(ほぼ都道府県と同じ)に1か所存在し、周産期医療の中核を担っています。
総合周産期母子医療センターと地域周産期母子医療センターが連携を取りながら重症妊婦に対応しています!
産婦人科を標榜する病院・診療所の推移
産婦人科を標榜している病院・診療所は、近年減少しています。2006年には約6000軒でしたが、2021年には約5000軒となっています。
それでは、産婦人科の先生も減っているんですか?
減っていません!むしろ増加しています!
2006年には約10,000人でしたが、2021年には約12,000人となっています!しかし、全ての自治体で医師数が増加しているわけではありません!大都市圏で産婦人科の医師数が増加していますが、減少している自治体も30%程度存在します…
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【定義】
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周産期とは妊娠22週から出生後7日未満のことをいい、周産期医療とは妊娠、分娩に関わる母体・胎児管理と出生後の新生児管理を主に対象とする医療のことをいう。
厚生労働省 周産期医療の体制構築に係る指針
【Q&A】周産期医療に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
【参考サイト】
【マンガ(漫画)】
【ドラマ】
コウノドリ
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【国試対策】国家試験の過去問解説
資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!
医師国家試験
37 歳の初産婦。妊娠 26 週時に交通事故で腹部を打撲し、常位胎盤早期剥離をきたした。緊急帝王切開 を行い 800g の男児を娩出したが、児は生後 9 日に多臓器不全のため死亡した。
この事例について正しいのはどれか。2つ選べ。医師国家試験 第104回 B-44 (2010/平成22)
- a:周産期死亡として扱われる。
- b:新生児死亡として扱われる。
- c:乳児死亡として扱われる
- d:出産育児一時金は給付されない。
- e:産後の休業は認められない。
- 解答を見る
-
- a:周産期死亡として扱われる。
- 誤り。
- b 新生児死亡として扱われる。
- 正しい。
- c:乳児死亡として扱われる
- 正しい。
- d:出産育児一時金は給付されない。
- 誤り。
- e:産後の休業は認められない。
- 誤り。
- 誤り。
- a:周産期死亡として扱われる。
周産期死亡に含まれるのはどれか。
医師国家試験 第100回 G-56 (2006/平成18)
- a:妊娠6週の枯死卵
- b:妊娠14週の胞状奇胎
- c:妊娠23週の子宮内胎児死亡
- e:生後2週の新生児死亡
- d:妊娠40週の分娩後母体死亡
- 解答を見る
-
- a:妊娠6週の枯死卵
- 誤り。
- b:妊娠14週の胞状奇胎
- 誤り。
- c:妊娠23週の子宮内胎児死亡
- 正しい。
- e:生後2週の新生児死亡
- 誤り。
- d:妊娠40週の分娩後母体死亡
- 誤り。
- a:妊娠6週の枯死卵
看護師国家試験
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ケアマネジャー試験
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