特定機能病院
【概要】特定機能病院とは?わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
特定機能病院とは、何ですか?
特定機能病院とは、簡単に言うと、「大学病院+がん専門病院」です。
※例外あり
【重要ポイント3選】
地域医療支援病院は200床以上。
第二次医療法改正(1993/H5)で制度化
【練習問題】
特定機能病院で正しいのはどれか.
看護師国家試験 第100回 PM-037 (2011/平成23)
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
- 2:高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する.
- 3:300人以上の患者を入院させるための施設を有する.
- 4:都道府県知事の承認を得て設立される.
- 解答を見る
-
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
- 誤り。
- 地域医療支援病院についての記述である。
- 2:高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する.
- 正しい。
- 3:300人以上の患者を入院させるための施設を有する.
- 誤り。
- 400人以上である。
- 4:都道府県知事の承認を得て設立される.
- 誤り。
- 厚生労働大臣である。
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
【具体例】イメージを掴む
- 【例1】大阪大学医学部附属病院
-
- 許可病床数:1,086床
- 一般病床:1,034床
- 精神病床:52床
大学病院といえば、非常に高度な医療を提供する代表的な病院です。その多くは一般病床です。つまり、がん患者さんや難病患者さん、ICUの重症患者さんたちも、医療法の病床では「一般病床」に入院すると言うイメージを持っていただきたいです。「一般病床」のカバー範囲は想像以上に広いです。
関西ではとても権威のある「阪大病院」です!ドラマ「白い巨塔」のモデルですね!
国立 公立 公的 民間 特定機能病院 ◯ 地域医療支援病院 その他の病院 大阪大学医学部附属病院 - 許可病床数:1,086床
- 【例2】公益財団法人がん研究会有明病院
-
- 許可病床数: 686床
- 一般病床:686床
- 一般:651床
- ICU:10床
- 緩和:25床
- 一般病床:686床
民間病院で唯一の特定機能病院です!また、がんに特化した特定機能病院でもあります!
国立 公立 公的 民間 特定機能病院 ○ 地域医療支援病院 その他の病院 公益財団法人がん研究会有明病院 - 許可病床数: 686床
- 【例3】愛知県がんセンター
-
- 許可病床数: 500
- 一般病床:500
2022年(令和4年)12月1日に特定機能病院になった病院です!全国88病院が特定機能病院の指定を受けています。
国立 公立 公的 民間 特定機能病院 ○ 地域医療支援病院 その他の病院 愛知県がんセンター - 許可病床数: 500
【Instagram|インスタグラム】
\公式インスタ/もチェック!
【書籍・参考書】おすすめ本を紹介
医学生や看護学生に人気の参考書です!
書籍リンク
オススメポイント
書籍タイトル
オススメポイント
【解説】詳しい説明でしっかり理解
特定機能病院のアウトライン
特定機能病院は、高度な医療を提供する病院で、厚生労働大臣による承認が必要です。第二次医療法改正(1993/H5)で制度化され、令和4年12月1日現在で88病院がこれに指定されています。そのほとんどを占める79病院が大学病院です。大学病院以外ではがんセンターが多く指定されています。
特定機能病院は、今でも徐々に承認が増えており、令和4年12月1日に愛知県がんセンターが加わりました。逆に、安全管理体制の観点から特定機能病院の承認が取り消されることもあります。群馬大学は、一度証人の取り消しを受け、再度承認されています。また、東京女子医科大学は承認取り消しと再承認の後、もう一度承認取り消しをされています。
特定機能病院ではない大学病院
- 東北医科薬科大学
- 国際医療福祉大学
- 東京女子医科大学
東北医科薬科大学、国際医療福祉大学、東京女子医科大学を除く全ての大学病院が特定機能病院に指定されています!
ちなみに、高度な医療とは、一般病院では対処できない怪我や病気を指しています。もちろん先進医療も含んでいますが、高度な医療=先進医療ではないのでご注意ください。
大学病院以外の特定機能病院
- 国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院
- 公益財団法人がん研究会有明病院
- 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院
- 静岡県立静岡がんセンター
- 国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
- 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター
- 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
- 聖路加国際病院
- 愛知県がんセンター
特定機能病院の承認要件
- 高度な医療の提供・開発・評価、その研修の実施
- 紹介率50%以上、逆紹介率40%以上
- 病床数400床以上
- 一般病院の2倍以上の医師数で、半数以上が専門医
- 定められた16診療科の標榜
- 年間70本以上の英語論文の掲載
- など
設置が義務付けされている設備
特定機能病院で設置が義務付けられている設備はありますか?
集中治療室、病理解剖室などの設置が、医療法第22条で定められています。
下記の一覧表をご確認ください。
一般の病院※ | 地域医療支援病院 | 特定機能病院 | 臨床研究中核病院 | |
---|---|---|---|---|
各科専門の診察室 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
手術室 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
処置室 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
臨床検査施設 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
エックス線装置 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
給食施設 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
診療に関する諸記録 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
分べん室及び新生児の入浴施設 (診療科名中に産婦人科又は産科を有する病院のみ) | △ | △ | △ | △ |
機能訓練室 (療養病床を有する病院のみ) | △ | △ | △ | △ |
一般の病院※ | 地域医療支援病院 | 特定機能病院 | 臨床研究中核病院 | |
集中治療室 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
病院の管理及び運営に関する諸記録 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
化学、細菌及び病理の検査施設 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
病理解剖室 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
研究室 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
講義室 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
図書室 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
一般の病院※ | 地域医療支援病院 | 特定機能病院 | 臨床研究中核病院 |
※「一般の病院」とは「地域医療支援病院」「特定機能病院」「臨床研究中核病院」いずれでもない病院のことです。
ちなみに「待合室」は医療法には記載がありません!どんな病院でも「待合」はありますけどね!法律の条文で義務化されているか否かのお話です!
【データ】数値で現状を確認
特定機能病院数:88(令和4年12月1日現在)
令和4年12月1日に愛知県がんセンターが追加された。
【定義】
- タップで確認
-
病院であつて、次に掲げる要件に該当するものは、厚生労働大臣の承認を得て特定機能病院と称することができる。
一 高度の医療を提供する能力を有すること。
二 高度の医療技術の開発及び評価を行う能力を有すること。
三 高度の医療に関する研修を行わせる能力を有すること。
四 医療の高度の安全を確保する能力を有すること。
五 その診療科名中に、厚生労働省令の定めるところにより、厚生労働省令で定める診療科名を有すること。
六 厚生労働省令で定める数以上の患者を入院させるための施設を有すること。
七 その有する人員が第二十二条の二の規定に基づく厚生労働省令で定める要件に適合するものであること。
八 第二十一条第一項第二号から第八号まで及び第十号から第十二号まで並びに第二十二条の二第二号、第五号及び第六号に規定する施設を有すること。
九 その施設の構造設備が第二十一条第一項及び第二十二条の二の規定に基づく厚生労働省令並びに同項の規定に基づく都道府県の条例で定める要件に適合するものであること。
医療法第4条の2
【Q&A】特定機能病院に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
【参考サイト】
【ドラマ・漫画】
【国試対策】国家試験の過去問解説
資格試験の過去問で知識を整理しましょう!試験対策にもお役立てください!
医師国家試験
地域医療支援病院について正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第114回 F-31 (2020/令和2)
- a:厚生労働大臣が承認する。
- b:救急医療の提供能力を有する。
- c:400床以上の病床が必要である。
- d:かかりつけ医を支援する能力を有する。
- e:三次医療圏ごとに1施設の設置が目標である。
- 解答を見る
-
- a:厚生労働大臣が承認する。
- 誤り。
- 都道府県知事である。
- b:救急医療の提供能力を有する。
- 正しい。
- 紹介患者の治療も担う。
- c:400床以上の病床が必要である。
- 誤り。
- 200床以上である。
- d:かかりつけ医を支援する能力を有する。
- 正しい。
- e:三次医療圏ごとに1施設の設置が目標である。
- 誤り。
- 二次医療圏である。
- a:厚生労働大臣が承認する。
- 詳細解説
-
「特定機能病院」と「地域医療支援病院」の違いを理解しているかが試されています。
- a:厚生労働大臣が承認する。
- 誤り。
- 「厚生労働大臣が承認する。 」のは、地域医療支援病院ではなく特定機能病院です。地域医療支援病院を承認するのは「都道府県知事」です。
- b:救急医療の提供能力を有する。
- 正しい。
- 「救急車の受け入れ」と「紹介患者の治療」が主な役割です。皆さんの町でよく救急車が入っていく病院があれば、きっと地域医療支援病院です。一度住んでいる町の地域医療支援病院を調べてみるとイメージが掴みやすです。
- c:400床以上の病床が必要である。
- 誤り。
- 「400床以上の病床が必要である。 」のは、地域医療支援病院ではなく「特定機能病院」です。地域医療支援病院の要件は200床以上です。
- ちなみにこの200床については、病床の種類は問いません。つまり、一般病床・療養病床・精神病床・結核病床・感染症病床の合計が200床あればOKです。言い換えると、許可病床200床以上です。少しややこしいですが、診療報酬では「一般病床200床以上の地域医療支援病院」のような言い回しが登場します。「え?地域医療支援病院はそもそも200床あるのでは?」と思いがちですが、よくよく見ると「許可病床」ではなく「一般病床」です。この場合、「一般病床180床」+「療養病床20床」=「許可病床200床」のような地域医療支援病院は、対象外となります。
- d:かかりつけ医を支援する能力を有する。
- 正しい。
- 「救急車の受け入れ」と「紹介患者の治療」が主な役割です。
- 「かかりつけ医」は、街中のクリニックや小規模病院の外来担当の勤務医等を指します。そこでは対応できないような検査や手術、薬物治療などを地域医療支援病院が担当します。まさに、かかりつけ医の支援です。この時、「クリニック等→地域医療支援病院」への流れを「紹介」と言い、治療がひと段落して「地域医療支援病院→クリニック等」へ患者さんをお返しする流れを「逆紹介」と言います。なお、「紹介・逆紹介」はこの例に限らず、医療機関同士の患者さんの流れとして、一般的によく使われる言い回しです。
- e:三次医療圏ごとに1施設の設置が目標である。
- 誤り。
- 「三次医療圏ごとに1施設の設置が目標である。」ではありません。「二次医療圏」であれば正解と言えます。
- 令和4年9月時点で地域医療支援病院は685病院あり、二次医療圏は335あります。多くの二次医療圏には地域医療支援病院がありますが、例えば沖縄県の「宮古二次医療圏(宮古島市・多良間村)」には地域医療支援病院はありません。三次医療圏とは、基本的には都道府県そのもので、唯一北海道だけ広大すぎるため6つの三次医療圏に別れています。つまり「46+6=52」の三次医療圏があり、三次医療圏ごとに1つというのは規模が大きすぎる話になります。ドクターヘリの配備がちょうどそのくらいの規模になります。
- a:厚生労働大臣が承認する。
二次医療圏について正しいのはどれか。
医師国家試験 第112回 C-15 (2018/平成30)
- a:都道府県が定める。
- b:特定機能病院を設置する。
- c:ドクターヘリを配備する。
- d:地域保健法によって規定される。
- e:人口30万人を基準として設定される。
- 解答を見る
-
- a:都道府県が定める。
- 正しい。
- b:特定機能病院を設置する。
- 誤り。
- c:ドクターヘリを配備する。
- 誤り。
- d:地域保健法によって規定される。
- 誤り。
- e:人口30万人を基準として設定される。
- 誤り。
- a:都道府県が定める。
- 詳しい解説
-
- a:都道府県が定める。
- 正しい。
- ひっかけとしては、「医療機関」や「市町村」がありますのでご注意ください。
- b:特定機能病院を設置する。
- 誤り。
- 特定機能病院は「大学病院+いくつかの大病院」で、令和4(2022)年12月時点で88病院です。一方で、二次医療圏は現在335あるため、二次医療圏ごとに特定機能病院を設置することはできません。例えば沖縄県には二次医療圏が5つありますが、特定機能病院は琉球大学病院だた1つです。では「地域医療支援病院」なら正解なのかというと、それも違います。多くの二次医療圏には地域医療支援病院がありますが、例えば沖縄県の「宮古二次医療圏(宮古島市・多良間村)」には地域医療支援病院はありません。
- c:ドクターヘリを配備する。
- 誤り。
- 2022年4月現在、日本全国には56機のドクターヘリがあります。京都府以外の各都道府県には1機以上が配備されていますが、二次医療圏335箇所への設置は現実的ではありませんし、そこまでは求められていません。ちなみに三次医療圏が唯一複数(6つ)ある北海道(6つ)でも、ドクターヘリは4機(全国最多)です。
- d:地域保健法によって規定される。
- 誤り。
- 地域保健法ではなく「医療法」です。
- 地域保健法では保健所(設置は義務)や地域保健センター(設置は任意)などが記載されています。
- e:人口30万人を基準として設定される。
- 誤り。
- 最多377万人の横浜医療圏(神奈川県)から、最少2万人を下回る隠岐医療圏(島根県)まで、人口の規模は様々です。あくまでも、5疾病5事業を中心に、効果的・効率的に医療が行き通るエリア分けが二次医療圏です。人口は参考値の1つです。
- a:都道府県が定める。
設置根拠が医療法によるのはどれか。
医師国家試験 第110回 G-30 (2016/平成28)
- a:保険薬局
- b:特定機能病院
- d:介護老人保健施設
- e:柔道整復師による施術所
- c:母子保健施設
- 解答を見る
-
- a:保険薬局
- 誤り。
- b:特定機能病院
- 正しい。
- d:介護老人保健施設
- 誤り。
- e:柔道整復師による施術所
- 誤り。
- c:母子保健施設
- 誤り。
- a:保険薬局
診療情報を第三者に開示する際の個人情報の保護として適切なのはどれか。
医師国家試験 第108回 C-01 (2014/平成26)
- a:保険会社の同意が必要である。
- b:利用目的の特定は不要である。
- c:死者の情報の保護は不要である。
- d:特定機能病院では本人の同意は不要である。
- e:法に基づく保健所への届出に本人の同意は不要である。
- 解答を見る
-
- a:保険会社の同意が必要である。
- 誤り。
- b:利用目的の特定は不要である。
- 誤り。
- c:死者の情報の保護は不要である。
- 誤り。
- d:特定機能病院では本人の同意は不要である。
- 誤り。
- e:法に基づく保健所への届出に本人の同意は不要である。
- 正しい。
- a:保険会社の同意が必要である。
81歳の男性。歩行障害を主訴に来院した。自宅の玄関の前に座り込んでいるのを隣人が見つけて病院に連れてきた。意識は清明。痩せて四肢の筋力低下が著しい以外は身体診察上特に異常は認めなかった。 自力で伝い歩きができるものの歩行は不安定である。半年前に妻を亡くしてから外出することがなくなり、自宅で寝たり起きたりの生活をしていたという。食事は業者の配食サービスを利用していた。身体障害者手帳は持っておらず、要介護認定を受けたことはない。子供が一人遠方で暮らしているが連絡がとれない。診療と並行して、今後の生活支援の必要性について患者と相談した。
生活支援を受けるための連絡先として適切なのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第108回 G-59 (2014/平成26)
- a:特定機能病院
- b:地方衛生研究所
- c:居宅介護支援事業所
- d:地域活動支援センター
- e:地域包括支援センター
- 解答を見る
-
- a:特定機能病院
- 誤り。
- b:地方衛生研究所
- 誤り。
- c:居宅介護支援事業所
- 正しい。
- d:地域活動支援センター
- 誤り。
- e:地域包括支援センター
- 正しい。
- a:特定機能病院
55歳の男性。左中大脳動脈領域の脳梗塞で 2 週前から入院中である。意識は清明。右片麻痺と失語症 とが残存している。食欲はあり、臥位から座位になることがかろうじて自力でできるものの、車椅子やポータブルトイレへの移動には介助が必要である。患者本人はリハビリテーションに意欲的で、自宅での 生活を希望している。妻と2人暮らしで、同じ町内には娘が暮らしている。
地域連携クリニカルパスに沿った対応はどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第106回 E-55 (2012/平成24)
- a:成年後見制度の利用を勧める。
- b:特定機能病院への転院を勧める。
- c:特別養護老人ホーム入所の手続きを行う。
- d:医療ソーシャルワーカーとの面談を設定する。
- e:回復期リハビリテーション病棟を有する病院に患者情報を提供する。
- 解答を見る
-
- a:成年後見制度の利用を勧める。
- 誤り。
- b:特定機能病院への転院を勧める。
- 誤り。
- c:特別養護老人ホーム入所の手続きを行う。
- 誤り。
- d:医療ソーシャルワーカーとの面談を設定する。
- 正しい。
- e:回復期リハビリテーション病棟を有する病院に患者情報を提供する。
- 正しい。
- a:成年後見制度の利用を勧める。
正しいのはどれか。
医師国家試験 第100回 G-04 (2006/平成18)
- a:地域医療支援病院は救急医療を行わない。
- b:特定機能病院は患者の収容施設を持たない。
- c:介護老人福祉施設は公的医療保険が適用されない。
- d:介護老人保健施設はリハビリテーションを行わない。
- e:介護療養型医療施設は介護保険が適用されない。
- 解答を見る
-
- a:地域医療支援病院は救急医療を行わない。
- 誤り。
- b:特定機能病院は患者の収容施設を持たない。
- 誤り。
- c:介護老人福祉施設は公的医療保険が適用されない。
- 正しい。
- d:介護老人保健施設はリハビリテーションを行わない。
- 誤り。
- e:介護療養型医療施設は介護保険が適用されない。
- 誤り。
- a:地域医療支援病院は救急医療を行わない。
- 詳しい解説
-
- a:地域医療支援病院は救急医療を行わない。
- 誤り。
- b:特定機能病院は患者の収容施設を持たない。
- 誤り。
- そもそも「病院」とは、入院ベッド(病床)が20床以上の医療施設です。患者の収容ができない病院はありえません。まして特定機能病院は大学病院クラスの病院で、最低でも400床以上です。絶対に選んではいけない選択肢です!
- c:介護老人福祉施設は公的医療保険が適用されない。
- 正しい。
- d:介護老人保健施設はリハビリテーションを行わない。
- 誤り。
- 介護老人保健施設、通称「老健」は、リハビリメインの老人ホームです。PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)の方々が日々リハビリをしてくれる場所です。ちなみに、混同しやすい「介護老人福祉施設(特養)」では、リハビリはメインではありませんが、リハビリが全く行われないわけでもありません。仮にこの問題の主語が「介護老人保健施設」ではなく「介護老人福祉施設」であっても、正解とはなりません。
- e:介護療養型医療施設は介護保険が適用されない。
- 誤り。
- a:地域医療支援病院は救急医療を行わない。
常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者を収容する施設はどれか。
医師国家試験 第99回 D-07 (2005/平成17)
- a:特定機能病院
- b:介護老人福祉施設
- c:介護老人保健施設
- d:介護療養型医療施設
- e:医療保険適用の療養型病床群
- 解答を見る
-
- a:特定機能病院
- 誤り。
- b:介護老人福祉施設
- 正しい。
- c:介護老人保健施設
- 誤り。
- d:介護療養型医療施設
- 誤り。
- e:医療保険適用の療養型病床群
- 誤り。
- a:特定機能病院
看護師国家試験
医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
看護師国家試験 第110回 PM-009 (2021/令和3)
- 診療所
- 特定機能病院
- 地域医療支援病院
- 臨床研究中核病院
- 解答を見る
-
- 診療所
- 誤り。
- 特定機能病院
- 正しい。
- 地域医療支援病院
- 誤り。
- 臨床研究中核病院
- 誤り。
- 診療所
医療法で規定されているのはどれか。2つ選べ。
看護師国家試験 第109回 AM-088 (2020/令和2)
- 保健所
- 特定機能病院
- 地方衛生研究所
- 市町村保健センター
- 医療安全支援センター
- 解答を見る
-
- 保健所
- 誤り。
- 特定機能病院
- 正しい。
- 地方衛生研究所
- 誤り。
- 市町村保健センター
- 誤り。
- 医療安全支援センター
- 正しい。
- 保健所
医療法における病院の医療安全管理体制で正しいのはどれか。
看護師国家試験 第108回 PM-071 (2019/令和1)
- 医療安全管理のために必要な研修を2年に1回行わなければならない.
- 医療安全管理のための指針を整備しなければならない.
- 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい.
- 医薬品安全管理責任者の配置は義務ではない.
- 解答を見る
-
- 医療安全管理のために必要な研修を2年に1回行わなければならない.
- 誤り。
- 医療安全管理のための指針を整備しなければならない.
- 正しい。
- 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい.
- 誤り。
- 医薬品安全管理責任者の配置は義務ではない.
- 誤り。
- 医療安全管理のために必要な研修を2年に1回行わなければならない.
医療法で「地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力を有すること」と定められているのはどれか.
看護師国家試験 第106回 AM-009 (2017/平成29)
- 助産所
- 診療所
- 特定機能病院
- 地域医療支援病院
- 解答を見る
-
- 助産所
- 誤り。
- 診療所
- 誤り。
- 特定機能病院
- 誤り。
- 地域医療支援病院
- 正しい。
- 助産所
診療情報を第三者に開示する際、個人情報の保護として正しいのはどれか.
看護師国家試験 第105回 AM-065 (2016/平成28)
- 死亡した患者の情報は対象にならない.
- 個人情報の利用目的を特定する必要はない.
- 特定機能病院では本人の同意なく開示できる.
- 法定に基づく保健所への届出に関して本人の同意は不要である.
- 解答を見る
-
- 死亡した患者の情報は対象にならない.
- 誤り。
- 個人情報の利用目的を特定する必要はない.
- 誤り。
- 特定機能病院では本人の同意なく開示できる.
- 誤り。
- 法定に基づく保健所への届出に関して本人の同意は不要である.
- 正しい。
- 死亡した患者の情報は対象にならない.
特定機能病院で正しいのはどれか.
看護師国家試験 第100回 PM-037 (2011/平成23)
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
- 2:高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する.
- 3:300人以上の患者を入院させるための施設を有する.
- 4:都道府県知事の承認を得て設立される.
- 解答を見る
-
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
- 誤り。
- 地域医療支援病院についての記述である。
- 2:高度の医療技術の開発および評価を行う能力を有する.
- 正しい。
- 3:300人以上の患者を入院させるための施設を有する.
- 誤り。
- 400人以上である。
- 4:都道府県知事の承認を得て設立される.
- 誤り。
- 厚生労働大臣である。
- 1:地域の医療従事者の資質向上のための研修を行う能力を有する.
【改題】(2022年4月時点の医療法について回答してください。)
医療法で病床種別と入院患者数に対する看護職員の人員配置基準との組合せで正しいのはどれか。
- 療養病床 ー 患者7人に1人以上
- 結核病床 ー 患者5人に1人以上
- 一般病床 ー 患者3人に1人以上
- 特定機能病院 ー 患者2.5人に1人以上
【改題の理由】法律改正によって、正解と不正解の入れ替わりが生じため。
看護師国家試験 第94回 AM-038(改題)
- 解答を見る
-
- 療養病床 ー 患者7人に1人以上
- 誤り。
- 医療療養病床:患者4人に1人以上
- 介護療養病床:患者6人に1人以上
- 結核病床 ー 患者5人に1人以上
- 誤り。
- 患者4人に1人以上
- 一般病床 ー 患者3人に1人以上
- 正しい。
- 特定機能病院 ー 患者2.5人に1人以上
- 誤り。
- 患者2人に1人以上
- 療養病床 ー 患者7人に1人以上
[…] 地域医療支援病院と特定機能病院の違い一覧 特定機能病院 […]